レーザー溶接について
レーザー溶接とは
時計のベルトの部品をよく見てみると部品と部品の間に金属を盛ったように付いている部分や合わさっただけのように見えてくっついている部分が見られます。
前者はロウ付けと呼ばれる溶接方法を用いた付け方で後者はスポット溶接と呼ばれるものです。
どちらも部品同士を繋げるものなのですが、経年劣化や衝撃・汗等による腐食で破損してしまう事があります。
リペアウォッチ事業部ではそのように破損した部分をレーザー溶接で修復いたします。
まず、レーザー溶接とは、レーザー光線のエネルギーを利用して行う溶接のことで金属に集光した状態で照射し、金属を局部的に溶融・凝固させることで接合する方法です。
レーザー溶接のメリット
- 溶接の痕が少ない
- ロウ付けと比較したときに加熱する箇所が少なく余分な修理痕が残らない
- 溶接に必要な熱源が光である
- 磁力や火などと比べダメージが少ないため、ロウ付けに比べてメッキが剥げる範囲が少い。
- 微細な箇所の溶接が可能
- ロウ付けでは埋まってしまうような箇所の修理ができる
さらに溶加ワイヤーを使用し溶接箇所を肉盛し、その後研磨をすることで溶接痕が更にきれいに仕上がる
レーザー溶接のデメリット
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溶接箇所の密着度や溶接面が必要になる
例えば四角い部分を溶接する場合、四辺を均一に溶接しないと本来の強度を保つことが出来ません。溶接箇所の中央部までは溶接できないため三辺だけ、または二辺・一辺だけの溶接では時計を使用する際の強度が保てないのです。
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溶接素材が限られる
元々金属同士の溶接なのでステンレス、金・プラチナ、チタン、は可能なのですが、近年よく使われているセラミックや超硬、真鍮、ウレタンなどのゴム系、ガラス、プラスチック、木などの燃える素材は溶接は出来ません。
リペアウォッチ事業部ではレーザー溶接修理に特化しています。
様々な原因で時計の金属性ベルトは破損する可能性があります、しかし、ベルト全てを交換、または買い替えをするにはかなりの費用負担があり、ケース部分は小キズやくすみがたくさん付いているのにベルトの部分だけはピカピカというアンバランスな印象になってしまいますが、破損箇所だけを修理すれば見た目の印象はそのままに今まで通りの使用感が保て、しかも費用面では交換費用よりも格段に抑えられるものがほとんどです。
レーザー溶接機を使用し、今まで交換などでしか対応できなかったベルトの溶接修理を行い「ベルト交換よりも安価」「メーカーに出すよりも短納期」「きれいな仕上がり」で皆様に喜ばれています。
無料電話相談
「HPに載っていない時計だけど直せますか?」 「見積りの仕方がわからない」 「修理がいいのか、取り換えがいいのかわからない」 等どんな些細なご質問・ご相談でも無料で承ります。