歩度調整について
歩度とは
時計の精度を短時間に測定し、日差に換算した値のことで簡単に言うと機械式時計の遅れ、進み具合の事です。
機械式時計の精度はゼンマイの巻き上げ量や装着時の腕の動きによって変化する時計の向きや角度、装着時以外の時計を置く向き等により微妙な遅れや進みを繰り返しており、それが一日の誤差(=日差)となって現れます。
機械式時計では上記のように「日差」ですが、クォーツ時計になると「月差」になります。ということは、クォーツ時計に比べ機械式時計はこの誤差が遥かに大きいことがわかります。
一般的には機械時計の精度は日差±10~20秒というものなのですが、それでも機械や個体差・製造年でも変わってきます。
機械式時計の中に「クロノメーター」と表記されているものがあります。これはクロノメーター規格というかなり厳しい検定を受けたもので平均日差が-4~+6秒(ムーブメントの大きさにより違いがあります)、姿勢差や温度差の中で規定内の数値を出さなければもらえない称号です。
リペアウォッチ事業部では、この歩度調整を行う際、「誤差」が「遅れ」にならないように『10~20秒程度の進み』を目安として調整しております。しかしながら、ムーブメントの状態によってはこれらの精度を満たすことができない場合もございます。クオーツ時計や電波時計と同等の精度調整を行うことは出来かねますのでご理解をお願いいたします。
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